「新型コロナウイルス 手洗い」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU 

  • 2020.04.02 Thursday
  • 16:34

新型コロナウイルスの感染が世界で増え続けています。各国で様々な対策が取られ、毎日不安を抱えて生活している人がほとんどだと思います。今の私たちにできることは何でしょうか。

 

まずは、ウイルス感染の感染経路を遮断することです。そこで一番大切なことが手洗いです。ウイルスには足が生えていないので、必ず人間によって運ばれます。つまり人間がウイルスを粘膜に運ぶ行動をしない限り感染は起こりません。会社に到着したら手洗い、ご飯を食べる前に手洗い、帰宅したら手洗い、お手洗いに行ったら手洗い、あと汚染されている手で感染の侵入口になるところをさわらない。今回の新型コロナウイルスでは顔を触らない。これが重要です!!

 

 

 

では、医療で医療従事者は何をするべきでしょうか。

 

「月刊 歯科衛生士4月号」で「緊急企画 院内感染の90%は手指が原因 医療従事者の正しい手指衛生」と特集が組まれていました。とても参考になる特集です。

 

しかしウイルス感染が流行っているからではなく、平和な世の中であっても常に医療従事者は感染を防ぐためにあらゆる感染制御をしなくてはなりません。

 

当院で考える医療安全感染制御はこちらです。

患者さん全員が感染してるという認識のもと診療を行います。当院では開業当初からこのコンセプトで診療を行っています。今回は新興感染症が流行しておりまだわからないことが多いので、現在は写真のようなフェーズのPPE(個人防護具)を着用して診療を行っています。感染経路になる部位にキャップ、フェースガード、マスク、ガウンを装着しています。患者さんから医療従事者に感染しない、医療従事者が患者さんに感染させないためのPPEです。

 

病気発生の三大要素は「人」「環境」「病因」です。

 

 

「人」医療従事者→教育(これが一番大切) ワクチン接種、手指衛生、PPE(当院では感染症のフェーズによって段階を3つに分けています) 

 

「環境」医院のファシリティ、個室診療であること、ゾーニング、滅菌管理(1日で何人分の滅菌器材が提供できるか考え、1日で治療できる患者さんの人数が決まり完全予約制が成立します。当院では1日5〜8人のです。)

よく歯科では、感染管理を滅菌管理のことだと思っている方が多くいます。滅菌管理は医療安全感染制御の立たったの一部です。それだけでは感染は防げません。そのほか水質、空気、換気などがあります。

 

「病因」ウイルス・細菌の感染経路

 

 

分類がまだイマイチなところがありますが…。

これらの医療安全感染制御が成立して、医療従事者が患者に医療行為を行うことが許されます。

 

今回のことで医療従事者は医療に対して意識が変わった方が多いと思います。医療従事者と患者さんの感染が防げる医療が提供できるよう日々精進していきましょう。

新型コロナウイルスも長期戦になりそうです。心が不安になると体も病気になりやすくなります。

「いっぱい食べる」「いっぱい寝る」「いっぱい笑う」これが私の考える健康な体づくりの基本です。

そして一人一人が他人への思いやりの気持ちを忘れず行動しましょう ^^

 

「ウェアラブル機器・非接触機器 体温計」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU 

  • 2020.03.23 Monday
  • 19:17

センサー技術の発展とともに、センサの高性能化、小型化進み、ウェアラブルセンサや非接触センサの生体測定への応用が進んでいます。例えば、歩行解析に加速度センサが使われリハビリテーションの評価に用いられています。

これまでは健康管理機器として脈拍計、歩数計などが多く出回っていましたが近年では限りなく少ない侵襲や時計などのリストセンサーが医療機器の承認を得て臨床応用されるようになってきました。このような機器や非接触な測定法が普及すれば患者さんの負担を軽減し質の高い医療を提供することができます。

 

生体電気信号

心電図、脳波、筋電図が代表的な生体電気信号です。

こちらは心電図のウェアラブル機器です。貼り付け型センサ(オムロンより引用)

 

またアップルウォッチから心房細動を検出する試みがあり、適用範囲が22歳以上となっていますが、心房細動を高い確率で検出できるそうです。現在も臨床研究中です。

 

体温

体温計は間欠的に体温を測定しています。電子体温計が一般的です。家庭で最も普及してる医療機器といえます。体温は生理学的に環境温度で変動する皮膚温度と変動しない中枢温度からなります。電子体温計や体表面に貼着するディスポーザブル体温計は体表面からの皮膚温度測定です。乳児や高齢者に用いられるパッチ型の温度センサーもあります。

鼓膜からの熱流を測定して体温を推定する非接触センサもあります。しかし、外事の形状や耳垢の影響で精度よく測定することができないことは看護師らの報告で明らかとなっていて、病棟ではほとんど用いられていないとのことです。

前額部の熱流を非接触に測定する赤外線体温計もありますが、精度や安定性などの詳細な報告はまだありません。

 

手術時やICUでは連続的に体温を監視する場合、直腸温測定など直接法が用いられるのが一般的です。ウェアラブル機器を用いることはありません。不妊治療に有効な長期間連続的体温測定が必要な基礎体温測定に腹部体表面温度を連続的に測定する機器が市販されています。また、熱中症予防のために中枢温測定や精神疾患予防のための評価に体温測定を用いることがありますが適当な携帯型機器はまだ市販されていないとのことです。

飲みこむタイプのカプセル型体温計があります。水晶を温度変化によって発振周波数の変動が大きくなるようにカットし、その固有振動数を測定して体温を検出します。飲み込んでから24から36時間の消化管内の受信機を介して測定できます。精度は±0.1℃でFDAの認証も受けているそうです。

(安全,小型,安価な 普段使いできる「飲む体温計」の開発より引用)

 

ウェアラブル機器の医療応用には精度、安定性、妥当性のさらなる追求が必要です。センサ開発のみではなく、「モノのインターネット(IoT)」から「健康機器のインターネット」「医学のインターネット」が提唱され、connected healthcareが実行されつつあるそうです。具体的に、医療のビッグデータ、深層学習、人工知能の応用が始まっています。ここでの課題は生体信号解釈です。多くのデータから新しい知見が見出される期待はあるものの、医学的知識の正しい理解が必要となります。今後の動向に期待です。

 

 

「医療従事者のワクチン接種 麻疹・風疹・水痘・流行性耳下腺炎」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU 

  • 2020.03.15 Sunday
  • 13:03

 

「医療従事者のためのワクチンガイドライン」

医療関係者が麻疹、風疹、流行性耳下腺炎、水痘を発症すると本人の重症化の可能性に加えて周りの患者や医療関係者への感染源となることから迅速な対応が求められます。麻疹と水痘の感染経路は空気感染・飛沫感染・ 接触感染です。風疹と流行性耳下腺炎の感染経路は飛沫感染・接触感染であることからワクチン接種の対象は医療関係者だけでなく、非医療職を含めて医療機関で実習、ボランティア活動、勤務を行う全員とします。救急隊員、処方箋薬局に勤務するものも含まれます。

 

麻疹と水痘はウイルスに曝露後 72 時間以内に緊急ワクチン接種をすることで、発症を予防できる可能性があるます。風疹と流行性耳下腺炎については緊急ワクチン接種の有効性に関するエビ デンスはありません。しかし曝露した感受性者にワクチン接種が行われることにより、今回の曝露で感受性者が発症しなかった場合でも永続的な免疫を付与されることになるとの考えからアメリカではワクチン接種が勧められています。

 

いずれのワクチンも1 回接種で90 %以上の免疫獲得が期待されます。数%の1次性ワクチン不全があることや、ワクチン接種後の年数経過と共に免疫が減衰し発症する2次性ワクチン不全があることから、2006年度より麻疹と風疹について、1 歳児と小学校入学前 1 年間の幼児に対して予防接種法に基づく 2 回接種が導入されました。また2007〜2008年に10〜20代を中心とした麻疹の全国流行があったことから 2008年度から5 年間の時限措置として、中1と高3相当年齢の者に対して予防接種法に基づいて2回目の定期接種の機会が導入された。以上の対策により1990年4月 日以降に生まれた者については麻疹と風疹の2回の接種機会があったことになります。

 

 

 麻疹・風疹・水痘・流行性耳下腺炎ワクチン接種のフローチャート

(医療関係者のためのワクチンガイドライン第2版より引用)

 

1歳以上で「2回」の予防接種の記録を勤務、実習前の医療機関に提出することが原則です。予防接種の記録が1歳以上で「1回」のみの者は、1回目の接種から少なくとも4週間以上あけて2回目の予防接種を受け、「2回」の記録を勤務、実習前に医療機関に提出することを原則とします。既罹患で予防接種を受けていない者は、勤務、実習前に抗体陽性の検査結果を提出することを原則とします。いずれにも該当しない者は少なくとも4週間以上あけて「2回」の予防接種を受け、その記録を勤務、実習前に医療機関に提出することを原則とします。

勤務、実習中は「予防接種、罹患、抗体価」の記録を本人と医療機関で年数に関わらず保管します。

 

注意点

・1歳以上で2回の接種を確認する(生年月日と接種年月日)

・0歳での接種は回数に含めない

・麻疹またはMMRと記載されているワクチンはロット番号で確認する必要がある

・既罹患なら抗体価は高い

・低い抗体価であった場合は罹患は重い間違いでワクチンを接種したのを忘れている可能性が考えられる

 

 

ご参考までにどうぞ。

「N95マスクの正しい使用方法」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU 

  • 2020.03.12 Thursday
  • 19:11

本日はオペ室でお仕事をされている感染管理認定看護師の先生を当院にお招きして、「手指衛生と個人防護具」についてご講演していただきました。

私たちは病原性微生物の感染経路(接触感染、飛沫感染、空気感染)を遮断するために、手指衛生や個人防護具を装備をします。

手指衛生には、流水による手洗い、擦式消毒剤による手洗いがあります。また皮膚の最大のバリアである皮膚を損傷させないために手荒れを放置しないことが大切です。手洗い後のハンドドライヤーの使用は推奨されていません。ペーパータオルで手を拭きましょう。

手袋をつける前は、手を洗います。手袋を外した後にも手を洗います。

本日の実習ではグローブを装着したまま、蛍光塗料の入ったクリームを満遍なく塗り込みグローブを外した後、グローブのピンホールや、グローブを外した際に手に付着した蛍光塗料がどのくらいついているか確認しました。

サラヤより引用

 

私が装着したグローブにはピンホールがありました。またグローブを外した際に付着したものもありました。これを見ることで手袋を外した後に手が汚染されており、手指衛生が必要な理由を改めて知ることができました。

 


 

 

 

個人防護具(PPE)は血液や体液、有害な化学薬品との接触が予測される際に(可能性も含めて)使用することが推奨されています。防護するのは粘膜、皮膚だけでなく衣服も含まれます。

1手袋(グローブ)

2マスク

3エプロン

4ゴーグル

 

ここで今新型コロナウイルスで話題になっている「N95マスク」の基本的知識をご紹介します。

「N95規格とはNIOSHが制定した呼吸器防護具の規格基準であり、N はnot resistant to oil 耐油性なしを表しています。

95とは塩化ナトリウム(空力学的質量径0.3μm)の捕集効率試験で95%以上捕集することを意味しています。

つまりN95マスクは5μm以下の飛沫核に付着した病原体を捕集することができ、着用者の肺への病原体の進入を防ぐことができるのです。」

 

N95マスクが必要な臨床場面

1結核、麻疹、水痘など空気感染予防策を必要とする病室に入室する医療従事者や患者家族。

2検査技師が結核など空気感染が疑われる患者の検体を取り扱うとき。

3重症急性呼吸器症候群(SARS)及び新型インフルエンザ(H1N1)感染症患者に対し気管挿管、気管支鏡、気管内吸引などエアロゾルを発生させる処置を行うとき。

4レーザー手術の粉塵粒子等の場面。

5抗がん剤を取り扱う時にも使用が可能。

6救急外来での気管内挿管実施時(望ましい)

 

 

N95のマスクを使用するのは原則として医療従事者のみです。

N95マスクは医療従事者が空気中の病原体を吸い込まないように設計されているものであり、既に罹患している患者が着用するものではありません。(結核の患者さんにはN95マスクではなく、場合はサージカルマスクの着用が推奨されます)

 

 

N95マスクの正しい装着について

 

フィットテストを行いご自身の顔型にフィットするN95マスクを選択します。

甘味(サッカリン)を用いた定性フィットテストもあります。

 

一般社団法人 職業感染制御研究会より引用

 

くちばし型の場合

(一般社団法人 職業感染制御研究会より引用)

 

 

「医療環境におけるN95マスクの延長使用および限定的再使用に関するガイダンス」についてはこちらをご覧ください。

http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/CDC_N95-mask.pdf

 

 

個人防護具を装着しているからといって安心してはいけません。正しく防護装備を外した後に必ず手洗いが必要です。

また、普段の生活の中で手の汚染が懸念される「外から室内に入った時」、「お手洗いの後」(ノロウイルスはアルコールが効きにくいウイルスなので)は流水による手洗いをしましょう。

マスクの装着やアルコール消毒より、まず一番やるべきことは「手洗い」です。ご参考までにどうぞ。

 

 

 

 

 

「性感染症梅毒の現状」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU 

  • 2020.03.01 Sunday
  • 09:41

梅毒は1960年代半ばには日本も含め世界的な再流行が見られました。日本で梅毒は花柳病予防法(1928年)、性病予防法(1948年)で対象疾患とされ、1999年からはいわゆる「感染症法」のもと症例が報告されています。最近では日本では1987年(報告数 2928)をピークとする流行が見られたがその後再び報告が減少してきました。感染症法による感染症発生動向調査によると、1999〜2012年は500例−900例で推移してきたが(2003年509例−2012年875例)、2013年は1200例を超え、前年の1.4倍に増加しました。

 

 

梅毒とは

梅毒トレポネーマが皮膚や粘膜より体内に侵入し、その後血行性、リンパ行性に散布され、侵入局所および全身の各部位に症状が発現します。梅毒は先天梅毒(胎児が母胎内で胎盤を通して感染)とそれ以外の後天梅毒に分けられます。後天梅毒は性感染症として伝播します。治療を要する活動性梅毒(有症状の顕症梅毒と無症状の潜伏梅毒に分かれる)と、梅毒抗体検査は陽性であるのに治癒している陳旧性梅毒(治癒状態の梅毒)とに大別されます。

顕症梅毒は、感染時期から1年未満の早期梅毒とそれ以降の後期梅毒に分けられます。早期梅毒は侵入局所の症状が主な第1期と、散布先の症状が主な第2期に分けられます。後期梅毒は感染から年余を経て臓器症状が進行した状態の第3期梅毒が含まれます。第1 期の病変と第 2 期の病変は併存することがあります。

潜伏梅毒は感染初期の「真の潜伏期」以降、あらゆるフェーズでみられます。

 

梅毒診療ガイドより引用

 

 

診断

T.pallidumを直接検出する方法(PCR)と梅毒抗体検査(RPRとTP抗体)があります。RPRとTP抗体の自動化検査が推奨されます。ただし、両者とも感染後、約4週間以内は陽性を示さないことがあり、自動化法によりTP抗体がRPRより早期に陽性となることが多いです。

 

治療効果判定

症状の改善およびRPR、TP抗体値の低下から総合的に判断します。

 

RPR    TP抗体

+   +   活動性梅毒、陳旧性梅毒

+   −   生物学的偽陽性、初期活動性梅毒 

−          +   初期活動性梅毒、陳旧性梅毒

−          −          非梅毒、初期活動性梅毒

 

梅毒は感染症法上、五類感染症の全数把握疾患であり、所定の様式により7日以内に最寄りの保健所に届け出る義務があります。

 

 

日本で推奨されている治療薬と投与期間

国内では世界標準であるPCG徐放製剤筋注薬が非認可です。治験中。

顕症梅毒、潜伏梅毒(神経梅毒を除く)の第一選択はAMPC(アモキシシリン)経口1回500mgを1日3回、4週間が基本です。

ペニシリンアレルギーの場合、MINO(ミノマイシン)またはDOXY(ドキシサイクリン)経口が推奨されます。

妊娠中でペニシリンアレルギーの場合、SPM(スピラマイシン)経口が推奨されます。

 

 

歯科医院で見つけることのできる症状

 

 

まとめ

1.梅毒は「梅毒トレポネーマ」という細菌による感染症です。

2.「感染しているのに無症状だったり、症状が軽くて病気であることを自覚し ていない人」から感染します。

3.感染時期から1か月後ぐらいに、梅毒菌が入った場所(唇や陰部など)に 「キズのようなもの」ができることがあります。

4.感染時期から3か月ぐらいたったころに全身に発疹が出るなど、いろんな症状が出ることがあります。

5.全く症状がなく、たまたま受けた血液検査で梅毒の陽性反応が出て感染がわかることもあります。 

6.感染早期に抗生物質を正しく使えば治りやすい病気です。

7.治療にはペニシリンを使います。治療の初めに発熱することがありますが、 1~2日間でおさまります。ペニシリンにアレルギーがある人には別の抗生物質を使います。担当医の指示どおり服薬を続けてください。

8.あなたがうつしたかもしれない人(接触者)に梅毒の血液検査を勧めましょう。

 

ご参考までにどうぞ。

 

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