「第15回首都圏滅菌管理研究会 感染制御と栄養療法」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.11.12 Monday
  • 00:01

第15回首都圏滅菌管理研究会

感染症基礎講座「 感染制御に役立つ栄養療法の力 」土師誠二先生についてまとめました。ご参考までにどうぞ ^^

 

術後感染症の発生要因

1治療 (大侵襲手術、抗菌薬、不適切な治療など)

2菌・毒素(数、種類、毒素、薬剤耐性など)

3宿主(年齢、併存疾患、悪性疾患、低栄養、肥満など)

 

低栄養症候群(malnutrition syndrome)

低栄養に関連して生じる病態(筋力低下、免疫機能低下、創傷治癒遅延、易感染性、臓器不全など)

低栄養症候群になる原因として飢餓(マラスムス型)、慢性疾患、急性炎症などがあります。

 

ニュートリー株式会社より引用

 

血清アルブミン値と術後合併症の関係

血清アルブミン値が3.5g/dlをきると合併症が発症しやすい

サルコペニアは術後感染症の高リスク因子

 

内臓脂肪量は合併症発生率に相関する

肥満、低栄養どちらでも良くない

 

栄養不良が外科治療に及ぼす影響

栄養不良→免疫不全→感染性合併症→敗血症、多臓器不全→在院日数延長、医療費の増大、合併症率、死亡率上昇

 

外科侵襲に伴う主な代謝変化

1骨格筋量減少→サルコペニア

2インスリン抵抗性の増悪による血糖値の上昇

 

SSI手術部位感染(Surgical Site Infection)

発生率は消化器外科で約10%

 

SSI対策の重要性

1医療合併症

2入院期間の延長

3医療コストの増大

4予後の悪化

※米国では1感染につき患者一人あたりやく1万ドルの医療費が発生するといわれている

 

術後感染性合併症を防止するためにできること

1術前(低栄養、肥満対策、宿主免疫能の強化、併存疾患の管理)

2術中(低侵襲手術の導入、出血量と手術時間の減少、手術手技と器具の進歩)感染対策・体温保持

3術後(液性メディエーターのコントロール、血糖コントロール、低栄養と免疫不全の改善)高濃度酸素が有効との報告あり

 

ERASプログラムの概念

入院前カウンセリング、腸管の前処置なし、絶食見直し水分、炭水化物負荷、前投薬なし、胃管留置なし、硬膜外麻酔・鎮痛、短時間作用型麻酔薬、輸血塩分の過剰を避ける、小切開ドレーン留置なし、体温管理温風式保温、離床促進パス、経口麻薬/NSAID非使用、悪心嘔吐予防、腸動促進、カテーテル早期抜去、周術期経口栄養、予後順守状態の調査→ERAS術後回復の強化

 

SSIに対する国際ガイドライン

栄養管理に関する記述は少ない

1CDCガイドライン2017 

「血糖管理」

2SSI予防のWHO国際ガイドライン2016

「強化栄養サポート」大手術を受ける低体重の患者のSSIを予防するために多種類の栄養素が強化された栄養剤の経口または経腸投与を推奨する。

「周術期の強化血糖管理プロトコル」SSIを減少させるために、成人の外科手術患者には糖尿病の有無に関わらず周術期の強化血糖管理プロトコルを行う。

 

術前栄養不良患者への術前栄養介入はSSIを減少させる

術前栄養改善に免疫栄養剤を使用

 

免疫栄養療法〜免疫調整栄養剤の経口・経腸投与〜

肝組織中EPA濃度は肝切除後SSI発生と関連する

魚油は重度術後感染症の抑制ができる

 

SSI予防に有効な血糖管理

目標血糖値 150mg/dl前後

 

周術期栄養管理としての栄養バンドル管理

(バンドル…より良いケア をより確実に行う、個別に行うよりも「束」で実践すると予後の改善が期待できるという概念)

包括的栄養管理栄養バンドル→早期・免疫経腸栄養、強化血糖管理、高タンパク量投与、魚油由来脂肪酸

栄養バンドル管理は高度侵襲肝胆膵手術後の合併症を抑制する

重症患者の栄養管理についてはこちら

 

TAKE HOME MESSAGE

1栄養不良は術後感染のリスクである

2適切な栄養介入はSSIを予防する

3強化栄養サポート・血糖管理を実践する

4栄養バンドル管理は有望である

「第15回首都圏滅菌管理研究会」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.11.10 Saturday
  • 17:57

本日は第15回首都圏滅菌管理研究会が開催されました。会場の電波が圏外だったため、ブログ更新がこんな時間になってしまいました。


本日のプログラムです

1感染症基礎講座 感染制御に役立つ栄養療法の力 土師誠二先生(医療法人社団蘇生会蘇生会総合病院副院長・外科部長) 2教育講演 内視鏡外科手術機器のリプロセス時のポイント 錦織雄詩先生(オリンパスメディカルサイエンス販売株式会社) 3シンポジウム 滅菌保証を考える CIとBIの基本、BIの意義と信頼性 長瀬昭広先生(スリーエムジャパン株式会社) オートクレーブ滅菌バリデーションの実践報告とパラメトリックリリースの検討 小林誠先生(榊原記念病院) 現場における払い出しの実情 酒井大志先生(越谷市立病院) 歯科クリニックでの滅菌保証のあり方 戸田奈緒美先生(イリタニオフィス) 4特別講演 インテリジェント・ホスピタルの要は中材業務が担う 大平明弘先生(前島根大学副学長・前眼科学講座教授) 5ディスカッション 7参加自由型企画 中材業務の見える化に向けて <パネリスト> 市橋友子先生(聖路加国際病院) 大川博史先生(東京大学病院) 松本敏明先生(町田市民病院) 橋本章先生(株式会社名優) 奥野雅士先生(スリーエムジャパン株式会社)

詳しい講演内容はまた後日UPします(^^)

「医療現場の滅菌」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.11.08 Thursday
  • 18:45

今週末、11月10日(土)は第15回首都圏滅菌管理研究会が開催されます。

今回はシンポジウムにて当院の歯科衛生士 naomiさんのご講演「歯科クリニックでの滅菌保証のあり方」があります。首都圏滅菌管理研究会では、歯科医療従事者の参加人数が年々増えています。 naomiさんのご講演を聞くと、歯科特有の固定観念を取り払った、正しい感染管理について学ぶことができます。他の感染管理の講演では聞くことのできない内容が盛りだくさんですので、ご興味ある方は是非ご参加ください。

 

さて、私は最近医療現場の滅菌について自宅で勉強する日々です。滅菌とは、医療を行う上で必要不可欠ないわゆる基礎の部分です。しかし、医療現場の滅菌のテキストは主に機械の話なので中々イメージが湧かず正直頭に入ってきません…。私の苦手分野です。泣き言を言ってもやるしかないので、頑張ります…。(笑)

 

 

本日は用語の解説です。

1据付時適格性確認(IQ)

滅菌装置が仕様通りに供給、および設置されているという証拠を得ること。その結果を文書化すること。

 

2運転時適格性確認(OQ)

操作手順通りに滅菌工程を作動させた際、あらかじめ決められた範囲で装置が作動するという証拠を得ること。その結果を文書化すること。

 

3稼働性能適格性確認(PQ)

操作手順通りに設置され、作動させた場合に装置が常にあらかじめ定められた基準に従って稼働し仕様書通りの滅菌物を生み出すという証拠を得ること。その結果を文書化すること。

 

4キャリブレーション(軟正

正確さが未知の計量計測系または機器を、正確さ既知の装置と比較して、要求される性能上の限界からの偏りを検出するか、相関を求めるか、調整による軟正をすること。

 

5コンディショニング

滅菌工程において滅菌剤の導入前にあらかじめ定められた温度、相対湿度を達成させる条件。

 

6最低温度部位(コールドスポット)

滅菌工程が一定の滅菌温度幅で制御されている時、同一時間において最も温度が低くなる滅菌チャンバー内の位置。

 

7参照負荷

処理が最も困難な対象の組み合わせを代表する特定の負荷。

 

8積載形態

処理対象物の形状と数、チャンバーとそのチャンバー架台内での配置と向きについて規定された条件の組み合わせ。

 

9平衡時間

参照測定点が滅菌温度に達してから滅菌物の全ての部位が滅菌温度に達するまでの時間。

 

10保持時間

参照測定点と滅菌物全ての点の温度が継続的に所定の滅菌温度幅に保たれている状態。

 

11時間依存型無菌性維持 (TRSM)

滅菌後の無菌性有効期間はその放送形態などの条件に基づいた時間(期間)によって規定されるという考えた方。

 

12事象依存型無菌性維持(ERSM)

滅菌後の無菌性有効期間はあらかじめ定められた期間ではなく、滅菌物を使用するまでの保管、移送環境によって規定されるという考え方。

 

13無菌性保証水準(SAL)

滅菌後の製品に1個の微生物が存在する確率。通常、10−nで表される。

 

14 D値

定められた滅菌工程条件下で試験菌を10分の1に減少させる(試験菌を90%死滅させる)のに要する時間。

 

15 z値

D値を10分の1に低減、(あるいは10倍に増大)させるのに必要な温度の変化。

 

16 F値

特定滅菌処理における微生物致死量。定められたz値を持つ微生物に関して、規定された参照温度での等価な加熱時間。

 

17 F0値

特定滅菌処理における微生物致死量。10Kのz値を持つ微生物について、121℃の温度に等価な加熱時間。

 

18対数減少

滅菌、消毒、洗浄工程において、処理前の微生物数と一定処理後の微生物数との対数値の差。

 

19トレーサビリティー

標準器、または計測器がより高位の測定基準によって次々と校正され、国家標準、国際標準に繋がる経路が確率されていること。

 

20バイオバーデン

滅菌前の製品上に存在する生育可能な微生物の数と種類。

 

 

続きはまた次回です。

「脳科学の基礎7」スライド 東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.11.02 Friday
  • 20:36

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「冬に流行する感染症への備え インフルエンザ」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.10.24 Wednesday
  • 00:01

インフルエンザとは

インフルエンザウイルスの感染により発症。症状は急激で全身症状が現れます。5歳以下、65歳以上、慢性疾患、妊婦はハイリスク群とされます。主な合併症として気管支炎、肺炎、脳炎、脳症(乳幼児に多い)があります。

 

風邪とは

ライノウイルスなど、多種多様なウイルスの感染により発症。ウイルスの特定はできない。症状は緩やかで局所症状が現れます。合併症は稀で、風邪が原因で亡くなることはほとんどない。

 

細菌感染が疑われる場合は抗菌薬が必要ですが、抗菌薬はウイルス感染には効果がありません。過剰な抗菌薬の投与は薬剤耐性のリスクがあるので必ず医師の診断を受けてから抗菌薬を服用しましょう。

またウイルスは細菌よりかなり小さく、細菌が人間の大きさだとすると、ウイルスはダンゴムシくらいです。細菌は自発的に増殖できるのに対し、ウイルスは細胞に寄生しないと生きていくことができません。

 

 

インフルエンザウイルスの種類

A型 複数の亜型がある。10〜15年に一回構造が大きく変化して(フルモデルチェンジ)「新型」になることがある。

H1N1(2009年)

H3N2(香港)

 

B型 新型にはならない

ビクトリア系統

せ碍膳賄

 

C型 軽症、流行しない

 

※今年のインフルエンザワクチンには 銑い侶燭ら作られています。

 

 

インフルエンザウイルスの潜伏期間

平均2日(1〜4日)

感染性(人にうつすことのことができる期間)は発症前日から発症後5〜7日くらい

小児は長期にわたり口からウイルスを排出するといわれています。

 

インフルエンザウイルスの感染経路

メインは飛沫感染です。眼、鼻、口の粘膜に付着することで感染します。咳やくしゃみをするときは、原因がわからなくても人にうつさないためにマスクをする、手で覆い飛沫を最小限に防ぐことがマナーです。

また、接触感染もあります。インフルエンザウイルスは手の皮膚の上で15分程度生きています。汚染された手が感染の原因となります。手指衛生が大切です。

 

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンは死んだウイルスを使用した不活化ワクチンです。2500万回に1回、致死や重度後遺症が起こります。

現在、絆創膏型のワクチンが開発中です。

 

インフルエンザワクチンの3つの効果

1インフルエンザにかかりにくくなる

2罹患しても重症化しにくい。罹患しないことが目的ではなく、重症化させないことが目的。

3集団を守る 全体がワクチンを接種することでハイリスク群の感染のリスクが下がる。

 

国内では生後6ヶ月〜13歳までは2回接種を推奨している。世界的には、生後6ヶ月〜8歳は初回に2回接種すれば後は1回接種が推奨されている。

 

インフルエンザの流行とワクチン接種期間

インフルエンザに流行は11月半ばから3月頃とされています。ワクチン接種から抗体ができるまでは約2週間かかるので接種期間は10月末から11初め頃までが推奨されています。抗体継続期間は約5ヶ月です。

 

効果がよくわかっていない予防法

1うがい どのくらい効果があるか不明。手洗いの方が有効である。

2マスクの予防 満員電車でくしゃみが降りかかってくるような環境なら効果あるかもしれないが…。

3加湿器、空気清浄機 超音波式より加熱式の加湿器がオススメ

 

小児のインフルエンザ異常行動

急に走りだす、部屋から飛び出す、徘徊するなど。

保護者がお家にいてあげられる環境にすること、一階の部屋で寝かせるなどの対策があります。

 

インフルエンザウイルスの迅速診断検査

診断や治療に必須ではない。感度は80〜90%。特に発症から24時間以内、4日後は感度が低い。

この時期にインフルエンザ様の’症状が出た場合は、8割がたインフルエンザに罹患しているというデータが出ているそうです。

 

ご参考までにどうぞ^ ^

 

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