「ヘルスリテラシーとは」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU 

  • 2019.09.29 Sunday
  • 16:22

ヘルスリテラシーとは、健康情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力である。

それによって日常生活におけるヘルスケア、疾病予防、ヘルスプロモーションについて判断したり、意思決定したりして、生涯を通じて生活の質を維持・向上させることができる。

 

1 健康の情報を入手する力

2 その情報を理解する力

3 その情報が自分に適しているか評価する力

4 その情報を利用する力

 

健康情報を鵜呑みにせず、自分自身が納得して利用することが大切。

 

ヘルスリテラシーが不十分であることがもたらす健康への影響

・ラベルのメッセージが読み取れていない

・医学的な問題の最初の兆候に気付きにくい

・保健、医療の専門職に自分の心配事を伝えにくい

・慢性の病気を管理しにくい

・職場で怪我をしやすい

・死亡率が高い

 

ヘルスリテラシーが高い人は健康的な健康習慣が確立されていると言われている。

 

 

情報源の特徴

 

本の情報

長所:整理されまとまった情報を得ることができる。情報の出典が明確

短所:情報が古くなる

 

インターネットの情報

長所:新しい情報も古い情報も多く得ることができる。検索の方法で効率が良くなる

短所:情報がなくなる。情報の信頼性や妥当性の問題

 

情報を入手する際に確認する5つのポイント

「い・な・か・も・ち」

「い」いつの情報か 情報の作成日や更新日、本の奥付、出版年、改版年

「な」なんの目的か いつの情報で何を伝えたいのか、まえがき、あとがき 

「か」かいた人は誰か どのような立場で書いたり出版したりしているのか、著者略歴、他にどんな本を出版しているのか

「も」もとネタは何か 根拠となる引用・参考情報、引用の記載、参考文献、ホームページへのリンクなど

「ち」ちがう情報と比べる 探索計画を立てる、別の個人や団体が出している情報

 

 

健康に関する情報が「正しい」とか「間違っている」という真実は誰にもわかりません。

私たち人間の体は必ず日々変化していきます。全て同じ遺伝要因、環境要因等で生きている人間は一人もいません。また、医学を専門としている専門家でも10人いれば全員が少しずつ異なった診断や治療計画を立てるでしょう。結果的に病気が良くなった、悪化したなどの要因は1つではなく、おそらく私たち日々の生活に関わる全てのもの、人によって生み出された結果であると考えます。

そういった人間の本質を念頭に置きつつ、健康情報を鵜呑みにすることなく自分自身が納得できる情報かどうか判断することが大切だと思います。ご参考までにどうぞ^^

 

「歯周治療の根本は…」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU 

  • 2019.09.05 Thursday
  • 18:44

歯周炎は歯周病菌によって生じる歯周組織の喪失、歯槽骨の吸収を伴う慢性炎症です。

歯周治療の原則は、歯周炎を引き起こした原因を除去することです。

歯周炎の主な原因は歯肉縁上、歯肉縁下プラークです。

プラークのコントロールなしに歯周治療は良好な結果は得られません。

 

歯周治療が成功した健康な歯周組織の定義とは…

減少したアタッチメント、骨レベルにおいて、BOPがないこと、発赤がないこと、歯周病による痛みや違和感がない状態であると定義されています。

つまり、歯周治療後、骨吸収があり、歯周ポケットがやや深くても、BOP(ー)、発赤(ー)、症状(ー)であれば臨床的には歯周組織は健康であると言えます。

例えば、5mmの歯周ポケットがあったとしてもプラークコントロールが良好で、継続的にBOPが認められなければ、臨床的に歯周組織は安定していて、必ずしも歯周外科治療を行う必要はないと考えられます。

歯周外科治療より歯周基本治療の方が低侵襲な治療と考えることができ、その根本にあるのがプラークコントロールです。

 

良好なプラークコントロールを維持することができれば、軽度の歯周炎は改善がみられます。

同時に中等度以上の歯周炎においては歯肉縁下の処置が必要であることが示唆されます。

歯肉縁上のプラークコントロールがなされなければ、縁下の処置の効果は得られません。

咬合性外傷のみでは歯周炎の進行は起こらず、炎症のコントロールが歯周炎を進行させないために最も大切であるということがわかっています。

 

患者さんのプラークコントロール維持には、患者さんのやる気スイッチを押す必要があります。

 

つまり、患者さんのやる気スイッチを押せる歯科衛生士でないと良好な結果は出せないということです。

やる気スイッチを押せる歯科衛生士とはまず、口腔のエキスパートとして知識と技術が十分に備わっていること。

そして、患者さんと一人の人間として向き合い本気で助けたいという強い思いがあるかどうかです。

人間の薄っぺらさは、その時だけいい顔して隠そうとしても隠しきれません。

日々、関わる全ての人に感謝し考え手を差し伸べて、そんな毎日の積み重ねで生きる私たちの思いがいずれ患者さんにも伝わり、やがてやる気スイッチを押せるようになるのではないかと思います。一言で言うとTHE人間力ですね(^^)

 

〜歯周病の標準的な進め方〜

医療面接

歯周病検査

歯周病診断

治療計画立案

歯周基本治療

再評価

歯周外科治療

再評価

口腔機能回復治療

再評価

治癒or病状安定

 

歯周治療の指針2015より引用)

 

 

 

 

「脳科学の基礎12」課題指向型訓練とTOT(task-oriented training)東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU 

  • 2019.08.07 Wednesday
  • 13:03

課題指向型訓練

やるべき課題が明確であり、本人が必要としている課題、その人のライフスタイルに合ったリハビリをいいます。

例えば上肢麻痺の訓練として、単純作業であるダンベルの筋トレはすぐに飽きてしまします。ダンベルを何キロ持ち上げられるようになったからといって、その後帰宅して実生活に応用できないのであれば、ダンベルを持ち上げるリハビリをする意義さえ疑問が出てきます。

そこで医療側が、患者さんの生活に組み込める課題を分析して、課題設定をします。お料理をするためには、ダンベルの筋トではなく、実際まな板と包丁を人参を準備して、人参をきる練習をします。こうすることで、患者さんのモチベーションが上がり、リハビリに意欲がでます。

 

TOT(task-oriented training)

コクランレビューにおいて麻痺上肢の機能に関わる有意義な神経可塑性を促進するための中等度の質のエビデンスに基づく介入の1つ。亜急性期におけるTOTの効果として、従来のプログラムより運動機能が向上した研究データがある。しかし私生活での使用の変化は不明。

 

課題指向型アプローチを構成する要素

1目標のない単関節運動や単一面のみの運動課題は行わない

2病院と自宅で使っているものを一致させる

3能力に合わせる

4徐々に荷重を増やしていく(スピード、重量)

5課題は多様に提示する

6適切なフィードバックを与える(何ができないのか自分で振り返らせる)

7複数の関節自由度を要する運動を課題とする

8対象者の運動パフォーマンスに対する特定の情報を与える

9対象者個人の治療ターゲットに適した運動負荷の課題を提供する

10課題はランダムに提示する

11課題に費やす時間は分散して行う

12両手を用いる課題を取り入れる

 

Motor activity 主観評価

生活の中で発症前が100%できていたとして、今の自分は何%できているかフィードバックさせる。患者さんが振り返って考えるいい機会になる。使用頻度(AOU)、動作の質(QOM)の2つの視点から考え、不使用〜不十分〜正常等のスコアをつけていく。手が動くだけでは意味がない。実際に生活で使えることに意味がある。

 

歯科衛生士の口腔衛生指導も「課題指向型アプローチ」と似たような考えで患者さんに衛生指導しているのではないでしょうか。

明確化した戦略をしかっり立てて、人生の中で随時変化していく患者さんに必要な課題をいち早く発見し、その課題に対して、どうしたら患者さんのモチベーションを上げられるのか、そして実行してもらえるのか。

開業医では急性期の患者さんが来院することはほとんどないので、医科とは違い歯科衛生士は長期においての戦略を立てる必要がありますね。明日からまた頑張りまります!!

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