「脳科学の基礎12」課題指向型訓練とTOT(task-oriented training)東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU 

  • 2019.08.07 Wednesday
  • 13:03

課題指向型訓練

やるべき課題が明確であり、本人が必要としている課題、その人のライフスタイルに合ったリハビリをいいます。

例えば上肢麻痺の訓練として、単純作業であるダンベルの筋トレはすぐに飽きてしまします。ダンベルを何キロ持ち上げられるようになったからといって、その後帰宅して実生活に応用できないのであれば、ダンベルを持ち上げるリハビリをする意義さえ疑問が出てきます。

そこで医療側が、患者さんの生活に組み込める課題を分析して、課題設定をします。お料理をするためには、ダンベルの筋トではなく、実際まな板と包丁を人参を準備して、人参をきる練習をします。こうすることで、患者さんのモチベーションが上がり、リハビリに意欲がでます。

 

TOT(task-oriented training)

コクランレビューにおいて麻痺上肢の機能に関わる有意義な神経可塑性を促進するための中等度の質のエビデンスに基づく介入の1つ。亜急性期におけるTOTの効果として、従来のプログラムより運動機能が向上した研究データがある。しかし私生活での使用の変化は不明。

 

課題指向型アプローチを構成する要素

1目標のない単関節運動や単一面のみの運動課題は行わない

2病院と自宅で使っているものを一致させる

3能力に合わせる

4徐々に荷重を増やしていく(スピード、重量)

5課題は多様に提示する

6適切なフィードバックを与える(何ができないのか自分で振り返らせる)

7複数の関節自由度を要する運動を課題とする

8対象者の運動パフォーマンスに対する特定の情報を与える

9対象者個人の治療ターゲットに適した運動負荷の課題を提供する

10課題はランダムに提示する

11課題に費やす時間は分散して行う

12両手を用いる課題を取り入れる

 

Motor activity 主観評価

生活の中で発症前が100%できていたとして、今の自分は何%できているかフィードバックさせる。患者さんが振り返って考えるいい機会になる。使用頻度(AOU)、動作の質(QOM)の2つの視点から考え、不使用〜不十分〜正常等のスコアをつけていく。手が動くだけでは意味がない。実際に生活で使えることに意味がある。

 

歯科衛生士の口腔衛生指導も「課題指向型アプローチ」と似たような考えで患者さんに衛生指導しているのではないでしょうか。

明確化した戦略をしかっり立てて、人生の中で随時変化していく患者さんに必要な課題をいち早く発見し、その課題に対して、どうしたら患者さんのモチベーションを上げられるのか、そして実行してもらえるのか。

開業医では急性期の患者さんが来院することはほとんどないので、医科とは違い歯科衛生士は長期においての戦略を立てる必要がありますね。明日からまた頑張りまります!!

「歯を守るためにできること」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU 

  • 2019.06.27 Thursday
  • 00:15

みなさん、歯やお口の健康を守るためにしていることは何かありますか。

 

歯ブラシで歯を磨く、ワンタフトブラシを併用する、フロスをする、フッ素が入っている歯磨き粉やうがい薬を使う。定期的に歯医者さんで歯石を取ってもらう。虫歯や歯周病を予防するために、普段から色々工夫されて歯のお手入れをされているのではないかと思います。

 

さて、それで歯は本当に守れるのでしょうか。

 

歯を守るために大切なことは、歯のお手入れ(バクテリアコントロール)と歯が接しているときの力の調整(フォースコントロール)をすることです。

 

 

歯は歯ぐきの中にある歯槽骨という骨の中に、歯根膜という膜に包まれて殖立しています。

歯槽骨は歯を支えている土台です。歯を支えている土台がダメになると、歯周病が進行していくので、歯周病を進める細菌の住処になる歯茎の中の歯石や細菌を綺麗に除去することがバクテリアコントロールです。

 

咬合性外傷」という言葉をご存知ですか。その名の通り噛み合わせの応力が過度に強くかかり過ぎると、歯はその力が原因で揺らされ、歯が揺らされることにより歯槽骨が吸収して歯周病が進行していきます。いくら歯のお手入れをしても、咬合の力のコントロールができていないと歯周病は進行していきます。

虫歯もいくらお手入れが良くても、強く力がかかり過ぎる歯は表面のエナメル質が駆けていき、そこから細菌が侵入して虫歯が進行することがあります。つまり、虫歯も歯周病もフォースコントロールが重要です。

 

歯医者さんを選ぶときは、この2つをしっかり診てくれる歯科医師、歯科衛生士がいるところを選ぶのがポイントかもしれません。

 

3ヶ月に1回、歯石とりますね〜と歯石を取ってもらっているだけでは虫歯、歯周病は予防できません。

もっと言えば、がんにならないために定期的な運動、健康診断を受けていてもがんの発症は現在の医学ではまだ完全になくすことはできません。虫歯や歯周病も100%防ぐことはできません。

では何ができるのか、それがリスク部位の「早期発見」です。虫歯も歯周病も発症する部位には必ず、虫歯、歯周病になる理由があります。その理由をいち早く見つけ将来的なリスクを早期に発見し予防できるのであれば処置を行う。それが歯を守る上で大切なことです。そこまで診てくれる歯医者さんにかかることが大切です。

 

若いときはほとんどの方が自分の歯に興味がありません。歯周病はサイレントトディジーズと言われるように、若い時はほとんど自覚症状がないからです。だいたい40才歳代に突入してからでしょうか。50歳代に突入するとかなり顕著に自覚症状が現れてきます。しかし、その時は時すでに遅し。一度吸収された歯槽骨は元には戻りません。

 

若いときに自覚症状が出る前から、コントロールできる環境を作っておく。それが歯を守るためにできることです。

歯科衛生士として患者さんに貢献できることを考えながら明日も頑張ります ^^

 

「ISOとバリデーション」 東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU 

  • 2019.06.05 Wednesday
  • 11:58

ISOとバリデーション

滅菌バリデーションとは、滅菌保証が科学的根拠を有し再現性をもって達成される滅菌条件を求め、これを文書化することです。つまり滅菌保証10-6レベルが確実に得られることを検証することです。

具体的には、滅菌工程が正しく稼働しているか否かを国際的基準にかなった計測機器を用いて、測定機器の正確な稼働のもとに適切な方法で試験をし、最終的に滅菌にかかわるすべてのものが正しく稼働していることを確認(検証)します。

 

滅菌の確実性を保つためには、滅菌工程の確立が重要であり、バリデーションの考え方が大切です。

 

このバリデーションを徹底することはISO13485、重要視されていたり、ISO規格を作成する際の基本的な考え方になっています。医薬品製造においてはGMP、医療機器の製造、使用においてはQMSの根幹をなすものです。

滅菌医療用品を使用するにあたって、使用者はそれを見ても滅菌が確保できているか否かは全くわからない。単に滅菌用品の供給者を信頼して製品の品質保証を委ねています。それだけに供給者側が使用者が信頼するに足る滅菌がなされていることを証明することが大切になってきます。

それには、供給者側が滅菌工程の設計段階から滅菌工程の開発・管理・方法・手順すべてを科学的根拠・妥当性をもって作り上げ、それが初期の目的通りに機能していることをシステマチックに検証し、文書化して示さなければならない。文書化することは検証を行った証拠になるばかりか、バリデーション作業を検証する効率化のために役立つことです。

 

2012年3月30日、国際標準化機構(ISO)において発行された滅菌バリデーションに関するISO規格が改正され、国際的な整合性の確保を図るため、施工通知の「滅菌バリデーション基準」を改正し「医療用具の滅菌バリデーションに関するガイドラインについて」は廃止されました。本改正「滅菌バリデーションの基準」の第11項には、以下のように記載されています。

滅菌医療機器の出荷方法は、パラメトリックリリースによるということである。同じように滅菌している「医薬品」には未だパラメトリックリリースが浸透していないが、滅菌医療機器の出荷は科学的に合理的である。

 

滅菌プロセスからの製品リリース

1製品の滅菌プロセスでの運用結果についての記録の照査の手順を定めること

2滅菌プロセスで処理した製品の無菌性の保証についての判定基準および、その方法を定めること。これにはプロセスの定義および、滅菌バリデーションの照査および承認の項において必要とした事項を定めること

3日常の滅菌プロセスで処理した製品の無菌性の保証についての判定方法は滅菌バリデーションおよび日常の滅菌プロセスの管理の程度により次に分類される方法によること

・パラメトリックリリース

・バイオロジカルインジケーターの培養試験結果および滅菌バリデーションの結果に基づき定めたパラメータの管理結果による判定

 

バリデーションの方法とその内容

製品性能(product qualification)と滅菌方法・滅菌条件の選定

・製品および包装ごとに各滅菌法の影響を調査し、どの滅菌法を選択するか決める

・バイオバーデンの生菌数と滅菌抵抗性を調査し、無菌性を達成するための滅菌条件を決める

 

装置の性能と試験(installation qualification)

・決められた滅菌条件にあった装置の性能を決定し、装置の設計を行う。その際、装置の使用および設計の詳細は文書化する。

・滅菌に関する変動の可能な要因、特に滅菌媒体の均一性が保証される設定し、許容基準を決定する。

・装置の校正に使用する計測機器は国際的に評価されたものを用い、装置が正しく作動していることを確認する。

・装置が設計・製作され、据付が完了した後、再度検査し基準に合致していることを確認、文書化して、責任によって承認・保存されなければならない。

 

工程性能(process qualification)、稼働性能適格性確認

・装置として設計されたものが、実際に工程稼働時にどのように実現されているか確認する

 

保証(certification)

・製品の性能

・装置の性能と試験

・工程性能試験の結果は相互に矛盾がないことを確認した上で、文書化して照合・確認し承認されていなければならない。必要により再バリデーションになることもある。

 

バリデーションの維持

バリデーションは工程・機器・方法の稼働期間中、常に維持されなければならない。バリデーションの維持のためにも機器の校正、再バリデーション、記録のレビューが計画的に行われることが必要である。

 

 

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