「脳科学の基礎4 半側空間無視と音源定位」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.08.15 Wednesday
  • 12:48

半側空間無視の定義

「大脳半球損傷の対側に提示された刺激を報告したり、刺激したり、与えられた刺激を定位することの障害」

半側空間無視の責任病巣

・下頭頂小葉(縁上回、角回)

・中大脳動脈領域

・前頭葉背外側部

・上縦束(脳葉を超えるファイバー)

 

聴空間認知障害の代表的病態

1聴覚無視は自然な聴覚状況で一側への関心が薄い状態

2聴覚アレステジアは刺激音が実際の音源と反対側に聞こえる状態

3聴覚消去現象は2つの刺激音を聴空間の対称的位置で与えると、一方の音刺激が抑制された片方からのみ音が聞こえる状態

4音源定位障害は音源の位置を定位する能力の障害された状態

 

日常生活での音源定位の意味づけは確定していないが、呼ばれた時に音の方向を振り返る時や、危険を回避する時に音源定位の障害は患者に何らかの問題を引き起こすことが予想されます。

半側空間無視があり聴力障害がない状態で、情報が大脳に届いているか、音源定位ができているか、音源の移動についての認識が困難な場合、半側空間無視による聴空間認知障害、音源定位障害を疑います。責任病巣は上側頭回の最後部。

 

聴覚情報の経路

耳から入った情報は大脳皮質のBA41からBA22へ送られます。

その後2つの経路に分かれます。

背側(where系)頭頂葉→音源の位置(方向、距離の認識) 動きの有無、遠近感

腹側(what系)側頭葉→音の意味

 

ご参考までにどうぞ

「東京医科歯科大学歯科衛生士研修 病院実習」

  • 2018.08.09 Thursday
  • 07:52
おはようございます^_^
本日は東京医科歯科大学にて研修です。今日は口腔ケア外来です。午後は周術期の病棟も見学する予定です。普段、一般歯科ではお会いすることができない患者さんと触れ合えることが楽しみです。かなり緊張しますが…。

頑張ります!!

「口腔咽頭吸引・専門的口腔ケア 東京医科歯科大学歯科衛生士研修実習」

  • 2018.08.08 Wednesday
  • 19:10

「歯をみがくこともしごく簡単なことであると多くの人は思っているが、意識を失っている人の口腔を清潔に保つことは非常に技術を要し、よほど熟練した看護婦出ないと有効にしかも安全に実行するのは難しい。実際患者の口腔内の状態は看護の質を最もよく現すもののひとつである。」

 ヴァージニア・ヘンダーソン(看護の基礎となるものより引用)

 

ヴァージニア・ヘンダーソンは口腔内の清潔を保つこと、つまり口腔ケアは看護をする上で非常に重要であると唱えています。

 

専門的口腔ケアとは「器質的口腔ケア」と「機能的口腔ケア」に分類されます。「器質的口腔ケア」は機械的にデンタルプラークを除去し、口腔内の細菌の数を減らすことによって口腔内、全身の感染のリスクを減らすことをいいます。「機能的口腔ケア」は摂食嚥下機能や発音といった口腔の機能の改善をはかることを目的としています。

 

有病者及び要介護高齢者の口腔の特徴

口腔運動などの減弱により自浄作用が低下する

唾液腺の脂肪変性や廃用性による機能低下

口腔乾燥による口腔内の痛みや運動低下

廃用性のサルコペニアの進行に伴う

認知機能の低下や味覚や視覚などの感覚機能の低下

 

口腔機能管理における歯科衛生士の役割

疾病や機能低下のみならず、生活上にどんな影響を及ぼしているか評価をする

適切な介入のためには情報収集とアセスメント、十分な観察が必要

適切な観察を行うためには、専門的知識と確かな技術が必要

 

口腔ケアの基本

安全性 出血させない、誤嚥させない、除去物の確実な回収(除去したプラークは絶対口腔内に残さない)

快適性 苦痛を与えない

自主性 本人の意欲と残存機能を尊重する

継続性 続けられることが大事。介護者の負担も配慮

 

口腔ケア用品の選択

何を使うかではなく、どんな目的のために使用するかの視点で選択する

口腔保湿剤はつけたら必ずとる、完全に取りきれないなら使わない。その場合は濡らしたガーゼを使って、口唇や口腔粘膜の付着物を軟化させ優しく拭い取る。

スポンジブラシは使い捨て、繰り返し使用すると細菌感染の温床になる。

 

口腔ケア時の吸引

口腔ケア時の吸引の目的

口腔ケア前の唾液や痰の吸引→貯留した唾液や痰の誤嚥を防ぐ、口腔内の観察やケアを容易にする

口腔ケア中、後の唾液や痰の吸引→汚染した唾液、痰等の確実な回収

 

吸引のリスク

粘膜損傷、出血、迷走神経反射(咽頭の奥までカテーテールを入れない)、酸素不足

 

注意点

・カテーテルは10-12Fr(フレンチ)のものを用いる、12Frは経鼻からの吸引にも使用することができるため。

・吸引圧は成人ならば20kPaが基本、これより太いと吸引力が低下、これより細いと粘膜を傷つけるリスクが上がるため。

・右手でカテーテルの先から10-15cmあたりを持ち、左手でカテーテルの根元を押さえて、吸引圧をコントロールする。

・口腔内の場合、長さは7-10cm程度

・回転させながら吸引する

・適宜、通水させながら用いる

・カテーテルは単回使用を原則とする

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