「滅菌法について」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.10.11 Thursday
  • 22:18

滅菌法とは、すべての微生物を死滅させる処理方法のことです。理論的には微生物を無限に0に近づける方法で、滅菌処理により微生物は10分の1、10分の1と指数関数的に減少していきます。

 

医療現場で求められる滅菌後微生物汚染の基準は10−6(100万分の1)です。微生物汚染が10−6ということは、1,000,000個の同一鉗子を滅菌した際に、そのうち1個が汚染されているという水準であり、ほぼ0に等しいことを意味します。滅菌前汚染微生物が少ないほど、10−6に達する時間は短くなり、一定の滅菌処理時間で滅菌する条件で考えると、滅菌前汚染微生物が少ないほど、滅菌後の無菌性保証水準(SAL)は高いことになります。つまり、滅菌前の洗浄清浄化が重要となることが理解できます。

 

滅菌物に付着している微生物数を10分の1に減少させるのに必要な時間をその滅菌法のD値(decimal reduction time)といいます。D値が短いほど、その滅菌法は短時間で処理が可能な滅菌法であることを示しています。

 

滅菌法に対して、消毒法とは一定の抗菌スペクトルを有した処理法で、目的とする微生物は死滅させるが一消毒法の抗菌スペクトルからは必ずはみ出た微生物が存在し、すべての微生物に有効わけではありません。1つの消毒薬には必ず抵抗性を示す微生物が存在し、場合によってはその消毒薬の中で増殖する場合もあります。

 

医療現場で行う滅菌法には、以下のものがあります。

1 高圧蒸気滅菌

2 酸化エチレンガス

3 過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌

4 過酸化水素ガス低温滅菌

5 低温蒸気ホルムアルデヒド滅菌

6 濾過滅菌

7 乾熱滅菌

8 滅菌剤処理(長時間を要する)

 

工業的には一度に多くの対象物を滅菌できる放射線滅菌、電子線滅菌などがより頻繁に採用されています。

 

ご参考までにどうぞ。

「脳科学の基礎6 スライド」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.10.03 Wednesday
  • 21:20

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「脳科学の基礎6 運動学習と失行症」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2018.09.12 Wednesday
  • 16:59

運動学習の定義 (学習✖記憶)

運動学習は「訓練や練習を通じて獲得される運動行動の変化であり、状況に適した感覚・運動系の協調性(coordination)が向上して行く過程であり、行動面からは運動技能の獲得(motor skill acquisition)とみなされる。また運動学習は、精神運動学習あるいは,知覚・運動学習あるいは,感覚・運動学習ともよばれる」

 

学習の分類:非連合的学習(単一の刺激にさらされておこる)

・習慣化 habitation 無害な刺激に対して反応が減少する
例)電車の音、衣服の触覚への無反応

 

・増感 sensitization 有害な刺激を伴う過剰反応を示す
例)注射を経験した子供の反応

 

 

学習の分類:連合的学習(実験手段の枠組み)

・古典的条件付け

例)パブロフの犬

 

・オペラント条件付け

例)レバーを押すと餌が出てくる 行動を起こさせる

 

 

学習の分類:連合的学習2(獲得した知識タイプによる分類)

・手続き的記憶(技能の記憶)
例)書く、箸、ピアノ、舌の位置、嚥下のスキル、リバーススワロー


・宣言的記憶(事象の記憶)

個人経験に関する特別なもの
例)交通違反で捕まったなど

 

「左手で食べれた」は手続き的記憶と宣言的記憶の両方が学習されている

 

 

学習に伴う中枢神経の変化

1ダイナミックな変化(反響回路説)
反響回路とは,ある事を学習した後では,そのことをしていないときでもこの回路は活性化されていて,常にインパルスが流れているという考え方で,上位から指令が来たときには直ちに反応してそのことを実行できる状態にしておくというものである.例えば,我々は自転車に乗る事に充分習熟した後,5年あるいは10年乗らないでいても,ある日乗ってみると乗ることが出来るが,これはその間ずっと自転車に乗るという反響回路が活動を続けていたためと考えられている。

 

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2形態的な変化
シナプスの可塑的な変化に関係する長期学習。頻繁な使用によりインパルス放電を増強する。

 

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脳の可塑性

1灰白質の軸索が増える、樹状突起が増える、よって処理症が多くなる。

2白質は髄鞘化される、白質は厚くなる、太くなる。発動すると太くするシグナルがでる。

 

学習に伴う脳の変化

認知課題のパフォーマンスにおける個人差はタスク関連脳領域の皮質、白質の構造変化と関連する。(似た動きを次の課題にすると達成しやすい)

 

1両手強調動作のパフォーマンス

補足、帯状回の運動領域の脳梁体部の部分、異方性に関連している。

 

2文法の構造を獲得

ブローカー領域。特に左半球の経路内の部分異方性と相関する。理解はしているが上手くアウトプットができない。

 

3ピッチベースの課題に特有の行動能力の獲得

右聴覚皮質領域の灰白質の濃度が濃くなり、厚さは薄くなることと関連する。

 

記憶痕跡・エングラム

一度ついたくせは治りにくい。一旦出来上がったパターンは修正しにくい。初めからできるだけ正しいパターンで練習するべき。

 

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1 運動イメージ

物、景色、感覚をあたかも現実のように視角化、あるいは認知的に再現すること。運動前野が活動する。

 

2 結果のフィードバック

結果をどのように伝えるのが学習に効果的か?

「頻度」 フィードバックは50%が良い。フィードバックが少ないと 能動的思考ができるため。

「帯域」 ズレすぎても良くない。厳しい間違いを指摘するよりも幅を持たせるのが効果的。

「遅延」 動作後8秒後の結果を伝えるのが良い。結果を自分で推測するのが良い。


3 ブロック学習とランダム学習

課題のオーダー
課題を1つを続けるブロック学習より、3つの課題をランダムに続けるランダム学習の方が長期記憶では結果が良い。


4 観察による学習

ダーツの実験。他者の動作を予測できるように学習してしまうと(シンクロ)、脳内の運動イメージが変化した事で、自分の動作に影響する。自分より下手な人を観察しても上手くならない。自分より上手い人を観察してシンクロするのが上達への近道。失敗事例から学ぶことはない。

 

失行症

「高次脳機能障害」には失語症、失行症、失認症、認知症などがある。主に、連合野皮質によって営まれる機能の障害。障害の頻度として最も多いのは認知症。脳血管障害、特に脳梗塞が原因になることが多い。

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失行症とは、「運動可能であるにも関わらず、合目的な運動ができない状態」です。

 

観念運動失行

無意識の日常の流れの中では使えるのに意図を持ってやろうとするとできない。

 

観念失行

客体操作の障害。物の名前、使い道、用途はわかるが順序がわからなくなる。(お茶の入れ方がわからないなど)

 

病巣 

左縁上回、下頭頂葉の損傷

 

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