「う蝕発生と砂糖摂取の関係 Vipeholm Study」東京顕微鏡歯科治療アシスタントYU

  • 2015.09.13 Sunday
  • 22:58
「う蝕を予防する食生活指導」を行うにあたり、過去にどのような研究があって、現在のう蝕予防が確立されたかということを、歯科衛生士として知っておく必要があります。

まず始めにVipeholm Studyという研究があります。う蝕発生と砂糖摂取の関係が臨床的に初めて証明された研究です。Gustaffsonらは1946年から5年間にわたり、スウェーデンのビペホルムにある精神病院の患者436名を対象に砂糖摂取とう蝕の活動性についての研究を行いました。食事に糖質を加えた群(パン群、砂糖群)、間食に糖質を取らせた群(チョコレート群、キャラメル群、タフィー8個群、タフィー24個群)と対照群に患者を分け、毎日投与しう蝕発生を検討しました。


実験の結果次のことが結論づけられました。
1 食事の時だけ砂糖を含む甘味性食品を摂取させた場合、う蝕発生率は低かった。

2 食事の時と間食の両方で砂糖を含む食品を摂取させた場合、う蝕発生率は高くなる。

3 タフィーのように口腔内に停滞しやすい粘着性の高い食品を摂取させた患者はう蝕発生率が高い。

結論として「砂糖はう蝕を誘発するが、食べ方によってう蝕発生は左右される」ことがわかりました。1950年代以降は人に対して砂糖を多く含んだ食品を摂取するような臨床研究は倫理的観点からできなくなっているため、この研究は重要であると考えられています。

「間食の摂取頻度」については、1960年にWeissらによって、1日の間食の回数が多いほど、う蝕発生リスクは高くなるという研究データがでています。


う蝕に罹患しやすい食品を「う蝕誘発性食品」といいます。日本では1978年に食品のう蝕誘発性に関わる因子を
・歯垢形成能・酸産生能・摂取中の作用時間・嚥下後の作用時間の4つの項目に分け、う蝕誘発能を評価しました。下記の「菓子のう蝕誘発能による分類」は、食生活指導の際に食品の選択の指標として用いることができます。


これらの研究から、う蝕を予防する食生活指導とは…
1 間食の摂取時間(食べ続けない)
2 間食の摂取頻度(回数を減らす)
3 摂取食品の形態(停滞性の低いもの)
この3つが食生活指導の基本となっています。

最後に、患者へのアプローチとして…。歯科衛生士が担う「歯科予防処置のう蝕予防」とは、患者のう蝕による歯の喪失を防ぎ「食べる」生きがいを持ち続けてもらうことにあります。ですので、食生活指導では患者の「食べる」楽しみを制限するのではなく、患者自らが進んで行動変容できるよう導くことが重要であると考えます。

ご参考までにどうぞ^ ^

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