「排便生理と排便力学の基本」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2017.07.17 Monday
  • 21:50

こんばんは、皆様良い休日を過ごすことができましたか?

先週に引き続き、便秘のお話です。

 

〜排便生理〜

普段、便がもれないのは2つの排泄抑制機序が関与しているからです。

1つは「内肛門括約筋」が肛門管を閉鎖していること。もう1つは「恥骨直腸筋」が張力をかけ直腸を前方に牽引し角度をつけていることです。この直腸と肛門とがつくる角度を直腸肛門角といい、この角度により排便通路が折れ曲がり物理的に便が肛門から流れ出ないようになっています。

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便意を感じていないときは、直腸に糞便はなく空虚な状態にあり、糞便はS状結腸より口側に存在します。大腸の儒動運動によりS状結腸に貯留していた糞便が一気に直腸に移動することで直腸壁が伸展し、その伸展刺激が仙骨神経を介して大脳皮質に伝わり、便意を感じます。これにより意識的にトイレに行くという行為が惹起されます。

 

便が肛門付近まで侵入すると直腸肛門反射により不随意運動である内肛門括約筋が弛緩して、便が肛門から排泄される状態になりますが同時に随意筋である外肛門括約筋の意識的収縮により肛門を封鎖します。肛門部分は直腸と異なり知覚が存在するため、内容物の性状(固形便、液状便、ガスなど)を識別することができます。排便に適さない状態では怒責(いきむこと)により腹腔内圧を高めて糞便を押し出すと同時に、外肛門括約筋、恥骨直腸筋の弛緩により直腸肛門角が鈍化し排泄しやすい経路となり、排便が行われます。

 

〜排便力学〜

一般的に排便において「便が硬いほど、小さな便塊ほど排泄しにくくなります」つまり、排便しやすい便形状とは、軟らかくて大きな便です。現状の便形状を治療により排便しやすい便に変えることが便秘治療の目標となります。

 

便の形状についてはブリストル便性状スケールというものがあります。過敏性腸症候群との関連研究で重症度とよく相関することがわかり、現在は頻繁に使われています。

スクリーンショット 2017-07-17 21.00.14.png

(排泄ケアナビより引用)

 

慢性便秘治療における目標達成や治療の効果判定には、ブリストル便性状スケールを用いて患者さんに1ヶ月のカレンダーに排便した日に○をつけてもらい便性状スケールを記載してもらいます。治療目標はスケールタイプ4の便にすることです。この方法は簡便であることから患者さんが実施できる確率が高いです。

 

〜生活習慣へのアプローチ〜

生活習慣で指導すべき点は、1食生活指導、2排便習慣指導(排便をいつでもできる排便環境と排便姿勢、適切な運動)の2つが重要となります。食生活の改善では、1日3回の規則正しい食事を摂ること、食物繊維を多く含む食材を摂ること、水分を十分に摂ることを指導します。排便をいつでもできる排便環境を整えることも大切です。毎日決まった食後に排便を試みる時間を作ることが大切、特に朝食後が生理的に最も適しています。

また理想とされる排便姿勢は、大腿骨と背骨のなす角度が35°となる姿勢でかなり前傾姿勢であります。ご参考までにどうぞ。

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