「TBIセミナー なぜ歯を磨いてもらうのか」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2017.12.14 Thursday
  • 21:27

「患者さんはどうしたら歯を磨くのか、どんな衛生用品がいいのか、磨く気にさせるコミニュケーションのヒント」ついてのセミナーを先日受講してきました。

歯の磨き方にはスクラビング法、バス法、ローリング法、フォーンズ法などが沢山の方法があります。国家試験対策の為に隅から隅まで暗記をしましたね。しかし、1984年に「どの磨き方でもプラークの除去効率は同じである」という研究データが出ているそうです。つまり、歯磨きで大事なことは磨き方ではなく、単純にプラークにブラシを「当てること」「こすること」ただこれだけです。

では、なぜ患者さんの口腔内のプラークコントロールが上手くいかないのか…。それは自分にあった衛生用品の選択ができていないからです。歯ブラシ、電動歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスなど市販で売られているものはどれを選んでもほとんど同じですが、毛先が極細など歯ブラシでは歯に当たる面積が少ないですし、コシがないので毛先がしなってしまうため毛の先端が歯面に当たらず、プラークを除去する効率が低下します。なので道具の選択さえ合っていれば、あとはプラークに当ててこするだけなのです。つまりプラークコントロールで大切なのは、歯ブラシを当ててこするというやる気の問題ということになります。また物理的に考えて、歯ブラシの毛は硬くて、毛の数が多いほど、毛にコシがでるのでプラークの除去効率は高いです。しかしそれでは歯肉へを傷つける可能性があるので、それも踏まえて歯ブラシを選ぶ必要があります。

う蝕、歯周病は生活習慣病です。患者さんが今までしてきた生活習慣の結果、う蝕、歯周病という病気になってしまったのです。つまり今までの生活習慣を変化させなければ、虫歯も歯周病も治りません。(正確には、治るではなくこれ以上悪くならないようにする)歯科衛生士は患者さんの病気を改善するために長期的なサポートをする立場にあります。例えば、歯磨きが上手じゃなくてもう蝕の進行が止まったり、歯周病が悪化しなければいいのです。私たちがまず指導することは歯の磨き方ではなく、虫歯、歯周病という病気の治し方です。

では、歯科衛生士に求められることは何か。それは知識、患者さんを思う熱意、コミュニケーション能力です。一般的なTBIでよくある問題点は患者さんが聞いていない、嫌な顔をされるなどです。皆さんも一度は経験がありますよね?患者さんが聞いていないのに毎回同じ指導をしても患者さんは何も変わりません。患者さんが聞きたい、知りたいと思わせること。つまり患者さん自身が歯を磨く理由をはっきりと理解していることが大切です。例えば人間ドックに行って「小さな腫瘍がありますね、今は問題ないけど。」と言われたらそのあと定期的に経過観察に行こうと思いますよね。「あなたは〇〇です。もしくは〇〇になるかもしれない」と病気であることを伝えいい意味で危機感を持ってもらう。すると患者さんは自分の話をされると興味が湧いてきて知りたい、聞きたいという気持ちになります。

では、う蝕と歯周病からどうやって歯を守るのか。う蝕と歯周病は関連する細菌、罹患するメカニズム、治療方法と全てが異なります。

WHOは1986年に「歯磨きによるう蝕予防効果は疑問である。」2003年テクニカルレポートでは「口腔衛生とう蝕予防との明確な相関関係を示す強力な根拠はない」と発表しています。

1977年〜人体実験による歯磨きのう蝕予防効果について研究があります。歯磨きだけではう蝕予防の効果はなく、フッ素を使った場合にう蝕予防の効果があるという研究データが出ています。また、フロスによる物理的清掃によるコンタクトカリエスの予防効果は認められています。う蝕を予防するために大切なことはフッ素を使うことと食事のコントロールです。う蝕は生活習慣病なのでこれだけが全てではないと思いますが…。また私たちの中には歯を磨かないでプラークが四六時中歯にべったりついていても虫歯にならない人もいます。しかし虫歯になる人はその原因であるプラークの除去が必須です。

埼玉県のくろさわ歯科医院の黒沢先生は子供達4人に12歳まで一切歯磨きをさせず、結果、4人ともう蝕にならなかったという研究をされた先生です。子供達の食生活にだけ気をつけていらしたようです。私の個人的な意見ですが、おそらくご両親が口腔の専門家であること、環境因子など全てが加味されて子供達はう蝕にならなっかたのではないかと思います。しかし、このような実験をされた先生がいると聞いて本当に驚きでした。

話は変わり、世界的にはフッ素がないと虫歯予防ができないということはよく知られています。The Cochrane Collaborationでは「フッ化物配合歯磨剤の恩恵は50年にわたる研究により明確である。フッ化物配合歯磨剤はう蝕予防に有効であると結論づけている。」とあります。しかし、日本では理解に苦しむ人が多いのが現状です。インターネットで検索すると、フッ素ネタ沢山出てきます。しかし、フッ素が人体に害があるのであれば、もう70年以上水道水にフッ素を添加してフロリデーションしているアメリカに住んでる人たち、今頃はどうなっているでしょうか。例えばどんなに体にいいと言われている納豆だって一気にずっと食べ続けたら健康をとおり越して体に悪いです。水を大量に飲みすぎて水中毒で亡くなった人もいます。ちなみに、成人がフッ素で中毒症状が出る量はお家にある歯磨き粉を一気に3本丸呑みしたらです。一気に歯磨き粉3本食べるの大変ですね。また、子供用の歯磨き粉のサイズが小さくできているのは1本丸呑みしても中毒にならないように作られているためです。また、インプラント体に関して日本口腔衛生学会から「フッ化物配合歯磨剤の利用はチタン製歯科材料使用者にも推奨すべきである」と公表されています。

歯周病から歯を守るためには、歯を磨いて歯の表面についているプラークを除去することです。メンテナンスで大切なのは、患者さんが自分の口腔内の現状を把握してもらうことです。歯周病では補助用品が必要なことがあります。患者さんの歯肉の形に合わせて、組織を壊さないようにプラークを除去できる方法衛生用品は患者さんの口腔内にあった物を専門家として処方する必要があります。

また口腔だけでなく全身状態や生活環境、全てを観て患者さんの長期にわたる健康管理のサポートをするのが歯科衛生士の任務です。

ご参考までにどうぞ

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