「口腔咽頭吸引・専門的口腔ケア 東京医科歯科大学歯科衛生士研修実習」

  • 2018.08.08 Wednesday
  • 19:10

「歯をみがくこともしごく簡単なことであると多くの人は思っているが、意識を失っている人の口腔を清潔に保つことは非常に技術を要し、よほど熟練した看護婦出ないと有効にしかも安全に実行するのは難しい。実際患者の口腔内の状態は看護の質を最もよく現すもののひとつである。」

 ヴァージニア・ヘンダーソン(看護の基礎となるものより引用)

 

ヴァージニア・ヘンダーソンは口腔内の清潔を保つこと、つまり口腔ケアは看護をする上で非常に重要であると唱えています。

 

専門的口腔ケアとは「器質的口腔ケア」と「機能的口腔ケア」に分類されます。「器質的口腔ケア」は機械的にデンタルプラークを除去し、口腔内の細菌の数を減らすことによって口腔内、全身の感染のリスクを減らすことをいいます。「機能的口腔ケア」は摂食嚥下機能や発音といった口腔の機能の改善をはかることを目的としています。

 

有病者及び要介護高齢者の口腔の特徴

口腔運動などの減弱により自浄作用が低下する

唾液腺の脂肪変性や廃用性による機能低下

口腔乾燥による口腔内の痛みや運動低下

廃用性のサルコペニアの進行に伴う

認知機能の低下や味覚や視覚などの感覚機能の低下

 

口腔機能管理における歯科衛生士の役割

疾病や機能低下のみならず、生活上にどんな影響を及ぼしているか評価をする

適切な介入のためには情報収集とアセスメント、十分な観察が必要

適切な観察を行うためには、専門的知識と確かな技術が必要

 

口腔ケアの基本

安全性 出血させない、誤嚥させない、除去物の確実な回収(除去したプラークは絶対口腔内に残さない)

快適性 苦痛を与えない

自主性 本人の意欲と残存機能を尊重する

継続性 続けられることが大事。介護者の負担も配慮

 

口腔ケア用品の選択

何を使うかではなく、どんな目的のために使用するかの視点で選択する

口腔保湿剤はつけたら必ずとる、完全に取りきれないなら使わない。その場合は濡らしたガーゼを使って、口唇や口腔粘膜の付着物を軟化させ優しく拭い取る。

スポンジブラシは使い捨て、繰り返し使用すると細菌感染の温床になる。

 

口腔ケア時の吸引

口腔ケア時の吸引の目的

口腔ケア前の唾液や痰の吸引→貯留した唾液や痰の誤嚥を防ぐ、口腔内の観察やケアを容易にする

口腔ケア中、後の唾液や痰の吸引→汚染した唾液、痰等の確実な回収

 

吸引のリスク

粘膜損傷、出血、迷走神経反射(咽頭の奥までカテーテールを入れない)、酸素不足

 

注意点

・カテーテルは10-12Fr(フレンチ)のものを用いる、12Frは経鼻からの吸引にも使用することができるため。

・吸引圧は成人ならば20kPaが基本、これより太いと吸引力が低下、これより細いと粘膜を傷つけるリスクが上がるため。

・右手でカテーテルの先から10-15cmあたりを持ち、左手でカテーテルの根元を押さえて、吸引圧をコントロールする。

・口腔内の場合、長さは7-10cm程度

・回転させながら吸引する

・適宜、通水させながら用いる

・カテーテルは単回使用を原則とする

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