「脳科学の基礎8」課題志向型訓練 CI療法(Constraint-induced movement therapy) MAL(Motor Activity Log) BRS(Brunnstrom stage)

  • 2018.11.14 Wednesday
  • 19:42

脳が発達するための髄鞘形成と軸索伸長

健康な人でも毎日神経細胞が変化している。

1神経軸索の活動が活発になると髄鞘形成が行われる

2神経軸索の活動が低いとオリゴデンドロサイトの分化・成熟阻害因子を発現して髄鞘形成を阻害する

 

脳の可塑性の原則(CI療法に全て組み込まれている)

1 長期間使われない神経回路は劣化を始める(廃用症候群、体がエコな方向へ進んでいく)

2 特定の脳機能を促進する訓練はその機能の強化につながる

3 訓練の性質は可塑性の性質を決定づける

4 可塑性の誘導には十分な反復を必要である(質より量)

5 可塑性の誘導は十分な訓練強度を必要とする(疲れるくらいやる)

6 異なる形態の可塑性はトレーニング中と異なる時間に発生する(ネットワークの形成がトレーニングの後に起こりうる)

7 訓練経験は可塑性を誘発するのに十分顕著でなければならない(電気刺激など)

8 トレーニング誘発性の可塑性はより若い脳でより容易に起こる

9 1つのトレーニング経験に応答して可塑性は同様の行動の獲得を高めることができる(トランスファーできる)

10  1つの経験に応答する可塑性は他の行動の獲得を妨げる可能性がある

 

CI療法(Constraint-induced movement therapy)

非麻痺側上肢を抑制し生活の中で麻痺側上肢を強制使用させる治療法

脳の体積計測 灰白質・白質の密度や体積をボクセルごとに探索的に評価する手法。CI療法で灰白質・白質のボリュームが増えた。

 

上肢機能評価法

1 麻痺側上肢機能評価(WMFT)

上肢動作と物品操作とスピードと質で上肢運動機能を評価する。

6つの運動項目と、9つの物品操作を行い、それぞれの動作に要する時間を測定。合計秒数を最終得点とする。また各動作の質についても 0(全く動かせない) ~ 5(健常に近い動作が可能)の6段階で評価し合計点数(0 ~ 75 点)と最終得点とする。

機能障害が強いと運動野が萎縮する

 

2 Motor Activity Log(MAL)

ADLにおける麻痺側上肢の使用頻度と質を評価する。

患者へのインタビュー形式で評価を行い、14つの動作項目について、麻痺側をどの程度用いたかと、麻痺側の動作の質を5段階で自己評価してもらう。合計点は 0 ~ 5 点で、高得点ほど麻痺側を上手にADLに用いていることを示す。

生活での手の使用頻度が低いほど灰白質の萎縮が大きく、生活能力障害が強いと前頭葉が萎縮する

※機能障害と生活能力障害に、必ず相関性があるわけではないので区別して考える

 

Brunn strom recovery stage (BRS)

片麻痺の回復過程をステージ化した評価法。

ステージ機銑困泙任あり、上肢・下肢・手指で評価を行う。

 

「上肢の評価法」

1:弛緩期 反射的にも随意的にも運動・筋収縮がない状態。

2:痙性発現期 多少の痙性と共同運動パターンの出現期で、連合反応あるいは随意的におこる筋収縮がみられる状態。

3:痙性極期 随意的に共同運動またはその一部の要素による運動を起こすことができる状態。共同運動パターン(屈筋共同運動・伸筋共同運動)が最も強くなる時期。

:痙性(やや)減弱期

共同運動パターンから分離しはじめた状態

:痙性減少期 共同運動パターンからかなり分離した運動ができる状態

6:痙性最小期

単一の関節運動が自由に可能となり協調運動もほとんど正常になる。ほぼ正常な動作ができる状態。

 

「手指の評価法」

:弛緩状態で、手指が全く動かない状態。

:自動的に手指の屈曲のみがわずかにできる状態。

:随意的に全指同時握り(集団屈曲)や鉤握りができる状態。しかし随意的な伸展はできない。

:集団伸展が一部可能となり、横つまみができる状態。

:集団伸展が充分にでき、対向つまみ・筒握り・球握りができる状態。しかし動きは不器用で実用性は低い。

:全ての握りやつまみが可能となり、巧緻性も改善し完全な伸展ができる状態。個別の手指の運動はできるが健側に比べ正確さは劣る。歯磨きができるのはステージ6以上

 

手のアーチが整うことでつまみや握りが可能になる。

 

感覚障害の評価

母指探し検査

(看護rooより引用)

 

ご参考までにどうぞ。

 

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