「ノロウイルス関連胃腸炎対策」東京顕微鏡歯科診療専門歯科衛生士YU

  • 2020.04.30 Thursday
  • 17:19

ノロウイルス@厚労省は晩秋から冬季に流行するウイルス性急性胃腸炎の主なウイルスであるとともに食中毒の主要な原因病原体です。ウイルスの感染力は強く、病院などの医療施設や療養型施設において、毎年のようにアウトブレイク発生の報告がされています。

 

 

ノロウイルス胃腸炎の疫学

1 毎年10月下旬より始まり12月上旬から中旬ごろをピークとする流行がみられる。

2 ノロウイルス感染集団発生の約半数は人・人伝播(疑い)による。

3 ウイルス性の食中毒のほとんどはノロウイルスが原因である。

 

ノロウイルスのウイルス学的特徴

1 カリシウイルス科ノロウイルス属に属する一本鎖(+)RNAウイルスである。直径30〜40nm前後である。

2 多様な遺伝子群が存在し、遺伝子変異による抗原性の変化により流行を繰り返す。感染後の免疫維持が短期間にとどまる(6ヶ月〜2年程度)

3 ワクチンおよび特異的治療は存在せず、治療は対処療法のみである。

 

ノロウイルスの感染伝播要因

1 様々なウイルス学的特徴により施設内伝播を起こしやすい

・少量のウイルスで感染が成立

・多量のウイルス排出

・長期のウイルス排出(症状出現後8週間、平均4週間)

・遺伝子学的多様性、30以上の遺伝子型が人に感染する

・環境表面中で2週間、水中では2ヶ月以上感染性が維持される

・アルコール抵抗性であり、環境消毒には次亜塩素酸ナトリウムが用いられる

・嘔吐(半径2mまで飛沫)

・糞、嘔吐物、食物媒介、水系感染、汚染環境から感染、ヒト・ヒト接触感染など多様な感染伝播を持つ

 

ノロウイルス胃腸炎の臨床症状・特徴

1 24〜48 時間(最大12〜72時間)の潜伏期の後突然発症する

2 主症状は嘔吐および下痢であり特に嘔吐が特徴的である

3 症状は48〜72時間続き、その後急速に回復する

4 小児、高齢者、入院患者、施設入所者では重症例がみられる

5 軽症者、無症状感染者(最大30%とされる)も便中からウイルスを排出しておりこれが施設内のアウトブレイクの要因となっている可能性がある

 

ノロウイルス胃腸炎の診断

1 市中流行期においては便の迅速抗原検査より臨床診断が重要である。

2 重症例、入院例においては治療および感染対策の意義も含めて、ノロウイルスも含めた胃腸炎病原体の検査診断が推奨される

3 アウトブレイクが疑われる場合は遺伝子検査による感染者のとく知恵が必要である

 

隔離予防策

ノロウイルスは伝播力・感染力が非常に強く、集団生活施設で爆発的に広がる場合がある。感染拡大を防ぐためには患者隔離をする必要があり接触(感染)予防策下の個室に収容されることが推奨される、症状回復後でも4週間程度は便中にウイルスが排出されるため二次感染に注意が必要である。

 

感染防止策

ノロウイルスの感染を防ぐ上で石鹸、流水による手洗いを少なくとも20秒間行うことが効果的である。スタッフが病原体保有者となりウイルスを伝播する可能性もあるため、日々の石鹸・流水による手洗いを徹底する。特に体液に触れる処置を行った場合は手袋を外した後に石鹸・流水による手洗いを行う。また、有症状者に接触した場合は手指に見える汚れが付着していなくとも石鹸・流水による手洗いを行う。

 

アウトブレイク対応

1 急性胃腸炎の集団が検出されたら、積極的な症例調査を開始する

2 アウトブレイクが疑われたら、できるだけ早期に便検体(発症から2〜3日以内)の検体で検査する

3 吐物は便検体を比較してウイルス濃度がふ低いため感度が落ちる

4 アウトブレイク中は病棟内での患者の動きを最小限にする。不可欠なケア・治療以外の目的で有症状および回復期の患者が隔離区域から離れることを制限する

5 面会の制限を考慮し、面会者には手指衛生と接触予防策を遵守させる。ノロウイルスが疑われる面会者は面会を禁止する

6 アウトブレイク期間中は頻繁に接触した環境表面を清浄、消毒する頻度を増やす。

7 アウトブレイクが起こる前のトレーニングの一環として教育集会を開く

 

環境整備

ウイルス粒子の感染性を奪うには次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒するか、85℃以上で1分間以上の加熱が必要であるとされている。次亜塩素酸ナトリウムの濃度には様々な見解があるが、国立感染症研究所では200ppmで5分間、1000ppmで1分間の浸漬でノロウイルスをほぼ死滅させる消毒効果があるとしている。

 

 

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