放射線治療と歯科疾患

  • 2020.08.16 Sunday
  • 12:39

放射線治療はがん細胞を死滅させる効果と同時に、他の正常な細胞にも影響して副作用が起こります。放射線治療の副作用は放射線が当たった周囲で起こるため口、鼻、喉を治療する場合にその周囲に放射線が当たり、口腔粘膜炎や口腔乾燥などの症状が起こります。口腔粘膜炎による痛みは、口から食事や水分を取ることを困難にさせ、体重減少など体力を落とす原因につながります。口腔乾燥は味覚の異常の原因にもなり食べる楽しみを奪うことになります。食事が取れなくなると栄養低下によってその他の全身トラブルや副作用悪化の原因となります。そのため計画通りのがん治療が行えなくなる可能性があります。口腔内のトラブルを最小限に回避するため、歯科支持療法が必要となります。どんなに口腔ケアをしても副作用をゼロにすることはできませんが口腔ケアにより副作用の症状が軽減することがわかっています。

 

 

一般的に放射線療法に入る数週間前にかかりつけ歯科医院を受診しクリーニングを受けることが推奨されています。しかし、これは歯科医療従事者の立場から言わせると、放射線治療の有無に関係なく日頃から定期的に歯科医院を受診し、クリーニングを受けていれば問題のない話です。人はいつ倒れて入院するかわかりません。日頃から口腔内を清潔にしておくことが、闘病中のトラブルを軽減することに繋がります。

 

放射線治療により耳下腺に放射線が当たると唾液量が大きく減少します。口腔乾燥、口腔粘膜炎、味覚異常、食事の困難などが生じてきます。放射線治療終了後、唾液の分泌障害は半年から一年で徐々に回復すると言われていますが、完全に元に戻らないこともあります。味覚異常は半年ほどで回復することが多いです。

 

 

唾液の分泌減少の合併症として、カンジダ性口内炎、放射線性う蝕があります。

唾液量の減少で口腔内の自浄作用や免疫作用が低下し、カンジダが増殖し感染が拡大します。また唾液量の減少で口腔内を弱アルカリ性に保てなくなったり、自浄作用の低下が原因でう蝕が発生しやすくなります。

 

放射線治療中はとにかく口腔内を清潔に保つことが大切です。口腔内の保湿、痛みが強く何も口から食べれない時は食事の前に痛み止めも検討します。ご参考までにどうぞ。

 

 

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